必要なものだけを買い、セール品には手を出さず、出費に気をつけるなど、節約に励んだときもあったのではないでしょうか。しかし、そのような努力にもかかわらず、ついついやってしまうことがあります。気がつけば、使える金額よりも多く使ってしまっているのです。
このようなことは誰にでもあることです。
私たちがお金を使いすぎてしまうのには、さまざまな理由があります。自分の本当の支出習慣に気づいていないからかもしれませんし、収入、支出、借金の返済額、支出を正しく見積もっていないのかもしれません。そうすると、最終的に銀行口座の残高が予想より少なくなってしまいます。
どんな理由であれ、家計をコントロールしようと思うのであれば、以下のヒントを参考にして、支出を抑えてください。
自分が浪費するきっかけを知る

多くの場合、浪費をやめるには、浪費の原因となる感情的・心理的なきっかけを特定することが重要です。
そのきっかけを取り除けば、使いすぎの誘惑も機会もなくなります。
次に出かけるときは、以下のことを思い出してください。
1日の時間帯
1日のうち、ある時間帯にエネルギーが湧いてくるということはないでしょうか。
もしそうなら、よりエネルギーがあり、ストレスを感じない時間帯に買い物をしましょう。
リラックスしてプレッシャーの少ない時間帯なら、より賢い買い物ができ、より合理的な思考ができるはずです。
お金を使いたくなる環境
お金を使いたくなるような環境、あるいはそこにいるからにはお金を使わなければならないと感じるような環境はありますか?
ショッピングモール、テーマパーク、そして休日も、衝動的に使ってしまいがちな典型的な例です。
ですから、そのような環境には近づかないか、少ないお金しか持っていかないようにして、誘惑をなくしてください。
また、お気に入りのお店があると、ついついお得な買い物をしたくて通路をうろうろしてしまうという人も、なるべくそのお店に行く機会を減らしましょう。
気分や感情の変化
気分や感情の変化により、私たちのエネルギーは変化し、衝動的な買い物をしやすくなります。
ショッピングモールやお気に入りのインターネットショッピングサイトを利用する代わりに、ジムや公園を訪れてみましょう。
また、散歩や運動をすれば、気分転換になります。
大切なのは、自分の消費行動に影響を与える気分を把握し、衝動買いをするような気分の時に買い物をしない方法を見つけることです。
友人からの誘い
どんなに気心の知れた友人でも、その友人自身に悪い浪費癖があれば、悪影響が出る可能性があります。
もし、友人と同じように食事や買い物などをする余裕がないのであれば、誘いを断ってもかまいません。
その代わり、お金をかけずに済むようなプランを提案しましょう。
高価な旅行や豪華な食事にお金をかけることはできませんが、お金をかけずに楽しい社会生活を送ることは可能です。
友達にも節約していることを伝えれば、協力してくれるかもしれませんし、一緒にやってくれる人もいるかもしれません。
大切なのは、経済的な目標に向かって努力する自分を応援してくれる友人に囲まれることです。
ライフスタイル
あるライフスタイルに慣れていると、突然の経済的困難に直面したとき、生活水準を下げるのは難しいかもしれません。
しかし、ライフスタイルが予算より大きくなり、お金の使い過ぎを止める方法を知らない場合、より悪い状況に陥る可能性があります。
また、育った環境もライフスタイルの選択に影響を与えます。
いつもお金がない家庭で育った人は、幼少期に奪われたものを補うために、ついお金を使いすぎてしまうかもしれません。
逆に、お金に不自由しない家庭で育った人は、自分のライフスタイルを維持するために、持っていないお金を使わざるを得ないと感じるかもしれません。
身の丈にあった生活を始める最も簡単な方法は、予算を立てて守ることです。
快適さを犠牲にしなければならないかもしれませんが、赤字から脱却すれば、それだけの価値があることが実感できます。
支出を記録する

些細な買い物が積み重なると、月末になると銀行口座の残高が減り、買い物の後悔に悩まされることになります。
支出を記録することは、予算管理を成功させるために大切なことです。
お金の流れを把握することで、より賢明な支出を選択し、削減できる分野を特定することができます。
多くの消費者は、大きな支出を記録することから始めますが、日々の小さな買い物に注意を払うことも同様に重要です。
朝のカフェラテ、外食、スーパーのレジで雑誌を手に取るなど、日々の小さな出費は思った以上にかさみ、家計に大きな影響を与えることがあります。
クレジットカードに頼らず現金主義を貫く
クレジットカードは、現金を数えるよりも便利ですが、その便利さゆえに使いすぎてしまう人が多いようです。
クレジットカードの欠点は、使いすぎてしまうことです。
淡々とカードを渡して買い物をしていると、月末にいくら増えるのか意識しないことが多いのです。
現金は物理的に確認できる
現金なら、自分の手元にいくらあるのか、買い物をするたびにいくら資金が減っていくのか、物理的に確認することができます。
現金で支払うことで、手持ちのお金だけを使うことを強制されるのです。
ですから、クレジットカードを使わずに現金主義を貫くことで、浪費癖が抑えられるかどうか試してみてください。
予算に基づいて、週の初めに現金を取り出し、それを封筒に入れて、その週のATMとして使用します。
あちこちでお札を引き出して買い物をし、もし現金が足りなくなったら、お金を増やす方法を考えましょう。
持っていないお金は使わない
現金で支払うことで、クレジットに頼ることをやめ、持っていないお金を使うことをやめる方法を知ることができます。
また、現金封筒のシステムは、創造的で機知に富んだ人間になることを後押ししてくれるでしょう。
もし使いすぎて、友達と食事に行くお金が足りなくなったら、別の節約方法を考えたり、友達と過ごすための予算に見合った方法を考えたりしなければなりません。
クレジットカードを持たない

ショッピングモールや食料品店に出かけるときは、必要だと思われる金額だけ現金を持って行き、クレジットカードは家に置いていきましょう。
カードを使って何かを買うことが確実に分かっていて、それを完済する計画がなければ、クレジットカードを持っていく必要はないでしょう。
そうすることで、ふとした瞬間にカードで買い物をするという誘惑を避けることができ、それが借金地獄に陥る一番の近道となります。
オンラインショッピングのカード情報を消す
オンラインショッピングを利用する場合、クレジットカード情報をショッピングプロフィールに保存しておくと確かに便利ですが、その分、衝動買いの誘惑に陥りやすくなります。
クレジットカード番号を削除すると、買い物の利便性がやや低下します。
財布に手を伸ばし、クレジットカードを取り出すまでの数分の間に、その商品は本当に必要ないと判断してしまうかもしれません。
もし、すでにクレジットカードの番号を暗記しているのであれば、今持っているカードを解約し、新しいカードを発行してもらいましょう。
そして、お気に入りのショッピングアカウントにアクセスし、保存されている情報を削除して、ワンクリックで購入する誘惑を避けるようにしましょう。
短期的な目標を設定する
達成可能な短期的な目標を設定することは、支出習慣を変える際にモチベーションを維持するための素晴らしい方法です。
目標を持つことで、支出を減らし、少し犠牲を払っている理由を常に思い出すことができます。
目標は具体的に
目標は具体的であることが重要です。
「外食費を減らす」というような一般的な目標ではダメなのです。
「外食費を月3万円から1万円に減らす」というような定量的な目標であれば、目標が明確になるので、闇雲に行動する必要はありません。
給料の10%を別の口座に貯める、3週間は現金払いにする、1ヶ月間は外食せずに毎日お弁当を持参するなど、お金の使い方や見方を変える短期的な目標があります。
どのような目標であっても、シンプルで達成可能なものにし、目につくところに貼っておくことが大切です。
お金の予算の立て方を学ぶ

多くの人がお金の浪費を止められないのは、支出計画を立てていないことが大きな原因です。
毎月の手取り額と支出額を把握していないと、余裕があると思うものを買い続け、月末に銀行口座が思ったほど潤沢でないことに気づくことになります。
これを解決するには、お金の予算の立て方を知ることが重要です。
収入と支出を比較する
そこで、収入と支出を比較してみましょう。
まず、収入源をすべて合わせ、車の支払いや家賃、借金の返済など、固定費をすべて集計しましょう。
これらの値は固定されているので、それらに基づいて予算を立てるのは簡単です。
次に、食料品、ガソリン代、娯楽費などの変動費をリストアップし、過去にどれくらい使ったかをもとに、各カテゴリーに資金を配分します。
娯楽、外食、衣料品、その他の必需品以外のものにどれだけ使っているかを見ることで、大きな気づきが得られるでしょう。
収入よりも支出が多い場合は、少し抑制する必要があります。
予算を試算してみる
いくら使ったかを記録し、その値を予算で割り当てたものと比較し、それに応じて翌月の数字を調整します。
こうすることで、予算を守ることが容易になります。
お金の使い道や行き先を決める
使いすぎる癖を直すには、口座にある残高をゼロにすることです。
口座の残高がゼロになるまで使い切るということではありません。
そうすることで、「お金があるなら使ってしまおう」と軽率な買い物をすることを防げます。
お金を小さなカテゴリに割り当てる
お金を小さなカテゴリに割り当てることで、適切な支出を決定するために必要な情報を得ることができます。
このような事態を避けるには、給料を受け取ったらすぐにお金の行き先を決めることです。
まず請求書をすべて支払い、残りを普通預金や退職金など他の口座に移動させます。
すべてのお金に行き先があることで、給料の全額を使い果たす可能性が低くなります。
また、給料日に自動振替をするように設定すれば、給料を別の口座に振り分けることができるので、ついつい使ってしまうということもなくなります。
お金の使い道や行き先を積極的に決めることで、金銭感覚を養うことができます。
そして、その意識を持つことは、より賢いお金の選択をするために大いに役立つのです。
おわりに
使いすぎをやめ、浪費癖を直すには、時間と努力が必要です。
時には、カードを使いたいという衝動が出てくるかもしれません。
一晩で悪い習慣を完全に改善できる人はいません。
予算の立て方を知り、目標と安全策を定めれば、やがてお金を使うのをやめ、代わりに賢く使う方法を知っている賢い消費者になることができます。
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