【クリティカルシンキング】感情や主観に流されずに物事を判断するスキルを高める

【クリティカルシンキング】感情や主観に流されずに物事を判断するスキルを高める ビジネススキル
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例えば、フィットネストレーナーは、体幹を鍛えて維持することがいかに重要かを教えてくれます。体幹の筋肉は、日常生活を送るための基礎的な強さと安定性につながるからです。

リーダーやマネージャーには、体幹と同じように、筋肉ではなく、会社やチームをリードし、管理し、職場や市場の課題をうまく乗り越えるために不可欠なスキルと行動で構成された、自分自身の体幹があるのです。

仕事で必要となる4つのコアスキル

プロフェッショナルスキルにおけるコアとなるスキル
仕事で必要となる4つのコアスキル

どのようなキャリアであっても職場で成功するためには、一般的なコアとなるスキルが必要です。

ここでは仕事で必要な4つのスキルを紹介します。

  • クリティカルシンキング
    感情や主観に流されずに物事を判断しようする、ある考えについて前提となる事実を明らかにしながら、多角的・論理的に考える思考法
  • 運用スキル
    会社がどのようにお金を稼ぐかを理解し、リソースを売上や利益に効率的に変換する
  • リーダーシップ
    チームや会社の目的のために、誰もが最善を尽くせるような環境をつくる
  • つなぐ力
    社内外と効果的な関係を築き、関係者と人と効果的に関わることができる

この4つのスキルは、組織における関係者との関わり、問題解決、メンバー指導や動機づけ、目標達成する能力の基礎となるものです。

もちろんですが、習得には努力と十分なトレーニングが必要です。ここでは、その中でもクリティカルシンキングのスキルを強化することについて紹介します。

クリティカルシンキングスキルの重要性

クリティカルシンキングの重要性
クリティカルシンキングの重要性

職業生活の中で身につけ、活用する専門的なスキルは他にもたくさんありますが、クリティカルシンキングは、関係者を巻き込み、問題解決し、動機付けし、組織の中で目標達成するための基礎となるスキルです。

クリティカルシンキングのスキルを持つ人は、次のような活動を行っています。

  • 問題解決とパターンの特定
  • 効果的なデータ分析を行う
  • 意見、アイディア、懸念を伝える
  • データを合成し、概念化し、関連付ける
  • 情報を包括的かつ客観的にとらえる
  • 論理的な推論を行う

クリティカルシンキングを強化するための実践的な方法

クリティカルシンキングを強化するための実践的な方法

専門的なスキルを身につけることは、まさにキャリアをかけた取り組みです。競合他社を分析すること、職場の問題を見つけて解決すること、経営者の立場になって考えること、課題や問題に対してチームを編成すること、成功と失敗を手帳に記録することは、クリティカルシンキングを構築し、強化するために役立ちます。

競合他社を分析する

クリティカルシンキングのスキルを上げるのはもちろんですが、自分の会社が競合他社に勝つための機会をつくるのに役立ちます。

競合他社を研究し、その戦略や、どこでどのように儲けているのかを抽出し、説明することを試みます。競合他社が重視する顧客グループとその勝因・敗因を理解するうちに、自分の会社で同じことをする方法を考えることができるのです。そうすることで、自社が競合他社に勝つためのチャンスも見えてきます。

ここでは、顧客担当者を参加させることで競合の戦略や機会に関する洞察を得ることができます。このような情報収集と分析は、チーム全体にとって素晴らしいトレーニングになります。

職場の問題を見つけて解決する

どの組織にも個人が抱え込んでしまい、解決できない問題があります。この問題を解決する方法を見つけ出すことができれば、クリティカルシンキングのスキルを伸ばすことができます。

個人的な問題を抱えているのであれば、これに取り組むために上司のサポートを求めます。機能横断的な問題については、チームを編成する必要があります。問題の分析、主要なステークホルダーへのヒヤリング、解決策の候補を作成するプロセスを通じて、解決策を導き出しましょう

この活動により、リーダーとして、問題解決者としての知名度が上がります。この活動では4つのコアスキルのすべてを行使することになります。

経営者の立場になって考える

経営者の立場になって考えることで、自社の将来を取り巻く大きな問題について貴重な洞察を得ることができ、経営者が日々取り組んでいる複雑な課題についてより深い理解を得ることができます。

上司などの上位職の人と話す機会を作り、会社の戦略や方向性について質問しましょう。彼らが考える会社の大きな課題を理解し、あるべき戦略と重要なアクションについて意見を求めましょう。

課題や問題に対してチームを編成する

チームを結成し活用することで、多角的な視点から気づくことができ、問題や課題を再定義して解決策を考えることができます。

構造化された問題解決開発活動を通じて、チームを率いるようにしましょう。チーム内で協力して、問題を複数の視点から評価し、代替的な解決策を導きます。

たとえば、競合他社の発表が脅威とみなされることがあります。
早急に、データ収集、分析、対策立案を通じてチームを引っ張ることが必要ですが、同時に、この状況をチャンスとしてとらえることで成長につながります。

競合他社は、新しい製品を発表することで、ある分野に資源を投入しています。
これは、他部署に断りを入れたり、従来の製品を守るために手薄になるということでしょうか?

問題や課題を再定義すること、そしてフレームに応じて複数のソリューションを開発することは、クリティカルシンキングのスキルを強力に活用することにつながるのです。

成功と失敗を記録する

自分の思い込みや論理を検証し、予想される結果と実際の結果を比較することで、自分自身の意思決定やクリティカルシンキングの長所と短所を把握することができます。

重要な意思決定と期待される結果を記録し、その記録を時系列で参照しましょう。これにより、クリティカルシンキングのスキルを行使した結果、自分の意思決定の有効性を判断することができます。

おわりに

ジムで数日過ごしただけでは体型が変わらないように、プロフェッショナルなコアスキルの開発は、キャリアを通じた活動です。

クリティカルシンキングのスキルを強化するには、状況を判断し、データを収集・分析し、首尾一貫した実行可能な計画を策定する能力を、しばしば他者の意見と合わせて発揮することが必要です。

日頃から、これらの能力を発揮する機会を探し、継続的に改善するようにしましょう。

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