職場から求められるリーダーシップスキルについて、メンバーや関係者と積極的に交流するためにも多くのソフトスキル(社会人基礎力)を必要とします。
デキるリーダーとなるもの

デキるリーダーは、コミュニケーションをうまく取り、チームの意欲を高め、メンバーに権限を委任し、関係者からのフィードバックに耳を傾け、変化し続ける職場で問題を解決するための柔軟性を備えています。
強力なリーダーシップスキルはチームやメンバーとっても最も価値のあるスキルなのです。
求められるリーダーシップスキル

どんな職場でも必要とする、デキるリーダーに必要なスキルを紹介します。
コミュニケーション能力
デキるリーダーは組織の目標から特定のタスクまで、すべてをメンバーに明確かつ簡潔に説明することが必要です。
リーダーは、電話、電子メール、ビデオ、チャット、ソーシャルメディアを介したコミュニケーションだけでなく、1対1や複数人の会議を含む、すべての形式のコミュニケーションを円滑に進められることが必要です。
リーダーはメンバーとの会話を通じて、自分自身とメンバーとの間にコミュニケーションによる信頼関係を築く必要があります。
コミュニケーションの大部分は相手の言いたいことを聞く、傾聴することを重視します。
メンバーとのコミュニケーションの大部分は相手の言いたいことを聞く、傾聴することで、問題や懸念について話し合うために、気軽にコミュニケーションできるようにすることが大切です。
コミュニケーションを高めるためのスキルは次のとおりです。
- アクティブリスニング
- ビジネスストーリーテリング
- 明瞭で簡潔な表現力
- グループでの会議を促進するファシリテーション
- 非言語コミュニケーション
- プレゼンテーション
- 人前で話すこと
- ボディーランゲージ
- メールやチャットなどの文章によるコミュニケーション
モチベーションを高める
デキるリーダーは、チームのために一歩前進するようにメンバーのモチベーションを高めることが必要があります。
メンバーのやる気を引き出すには、成果に対して表彰することや、新しい責任や権限を与えることによって、メンバーの自尊心を高めることができます。そして、生産性と情熱を高めるために、各メンバーへの最適な動機付けを理解しておく必要があります。
モチベーションを高めるためのスキルは次のとおりです。
メンバーに委任する
何でも自分で抱え込んでしまう人は、仕事を進めることができずに苦労します。自分が持っているタスクを誰かに委任すればよいのですが、弱さのふるまいであると勘違いしてしまうのです。
デキるリーダーであれば、各メンバーのスキルを特定して、そのメンバーに最適な仕事を割り当てる必要があります。
メンバーに仕事やタスクを委任することで、自分は重要な仕事やタスクに集中できるようになり、チームとしても成果を出すことができるようになるのです。
メンバーに委任するためのスキルは次のとおりです。
ポジティブで前向きな姿勢
ポジティブで前向きな姿勢は、職場の雰囲気をよくしてくれます。仕事が計画どおりに進まないときでも、明るくふるまったり笑うことで雰囲気がよくなります。忙しくてストレスの多い時期であっても、よい職場環境を作るのに役立ちます。
週末や休暇の計画についてメンバーと雑談するだけでも、職場を和やかな雰囲気にして、メンバーのモチベーションを高めることができるのです。
メンバーが前向きな環境で働いていると感じられれば、仕事をしたいと思うようになるため、ここぞというときに力を発揮できるようになるのです。
ポジティブで前向きな姿勢になるためのスキルは次のとおりです。
- 思いやりを持つ
- 仲の悪いメンバーの対立を防ぐ
- 信頼関係を構築する
- 関係者や顧客と交渉するネゴシエーション
- 落ち込んでいるメンバーを励ます
- 共感する
- 親しみやすさを出す
- 困っている人を積極的に助ける
- ユーモアで明るく接しやすくする
- 友好関係を築く対人スキル
信頼感がある
疑問や懸念を持っているメンバーは、リーダーと相談することで解決して安心したいと思っているものです。
リーダーは誠実さを示すことが重要で、メンバーは尊敬するリーダーのみを信頼します。オープンで正直であることによって、メンバーにも自分と同じような正直さを求めましょう。
リーダーとしての信頼性を高めるためのスキルは次のとおりです。
- 自分が悪いとおもったら謝罪する
- しっかりした説明責任能力
- ビジネス倫理がある
- 守秘義務を守る
- 良心的である
- メンバーに対して一貫した行動をとる
- 心の知能指数(EI)が高い
- 相手に共感する
- 正直である
- 威厳がある
- どんな相手にも敬意を表している
- 正しいことをやりとげる
- 思いやりがある
高い創造性
デキるリーダーは多くの決定をする中でも明確な考えを持つ必要があります。
創造性が高いことで、今までに経験したことがないような問題を解決するために、積極的に取り組むことで、最適な問題解決することができるのです。
このようなデキるリーダーの姿を見た多くのメンバーは、常に安全で従来の道を選ぶとは限らないリーダーに感銘を受け、前向きな刺激を受ける可能性があります。
創造性を高めるためのスキルは次のとおりです。
- 分析能力がある
- 柔軟性がある
- 批判的思考を持つ
- 好奇心旺盛である
- さまざまな視点や考え方を受け入れられる
- 先見性がある
- パターンの識別ができる
- 想像力が豊かである
- 革新的である
- 他人の考えを聞くことができる
- 抽象的なつながりを作ることができる
- しっかり観察できる
- 問題解決能力がある
- 健全な判断ができる
- ビジョンが明確である
的確なフィードバック
デキるリーダーは、プロジェクトの成果を出すためにメンバーに対して役に立つ情報を提供する必要があります。
ただし、メンバーへのアドバイスや支援することとマイクロマネジメントには境界線があります。
リーダーはメンバーに仕事の改善方法や自分で決断する方法を教えることで、自信を持ってメンバーに仕事を任せることができます。
メンバーは明確で共感できる方法でリーダーからフィードバックをもらうことで、リーダーを尊重します。
明確にフィードバックするためのスキルは次のとおりです。
- メンバーとの信頼関係を構築する
- 期待を明確に伝えて共感を得る
- コーチングする
- フォローアップする
- 的確にフィードバックする
- メンバーの反応をしっかり聞く
- メンタリングによるサポートをする
- 具体的なアドバイスを提供する
- 敬意をもって接する
責任感のある行動
リーダーには、チームを成功に導くこと、失敗したときには責任を負う必要があります。
何かがうまくいかないときは、責任感を持って受け入れる必要があります。
このため、例えばリーダーが他の人を非難している姿をメンバーが見てしまった場合、メンバーはリーダーに対して敬意をなくしてしまいます。
間違いや失敗を受け入れ、改善のために的確な対策をしましょう。
責任感を持って行動するために必要なスキルは次のとおりです。
- 自分の間違いを素直に認める
- 顧客からのフィードバックを受け入れる
- 最良のソリューションを活用する
- 過去の過ちや失敗から学ぶ
- メンバーやマネージャーからのフィードバックに耳を傾ける
- 的確なプロジェクト計画を立てる
- 問題解決能力
コミットメント(同意)する
リーダーは同意したことを確実に実行することが重要です。
自分がやるべきタスクを完了するために全力で取り組む必要があります。
メンバーはこのコミットメントについて確認し、リーダーの行動に従うのです。
コミットメントに必要なスキルは次のとおりです。
- フィードバックを適用する
- 会社の目標に沿った取り組みをする
- 専門能力を開発する
- 約束を守る
- 情熱を持って取り組む
- 忍耐力を持つ
- 適切な優先順位づけをする
- プロフェッショナリズムとして取り組む
- 組織のために行動する
柔軟性を持って対応する
トラブルやアクシデントなどの状況変化はどんな職場でも発生するものです。
リーダーは柔軟である必要があり、どんな変化が起こっても受け入れます。変化を受け入れたうえで創造的に問題を解決する能力が高く評価されます。
加えて、リーダーはメンバーからの提案やフィードバックを受け入れる必要があります。
メンバーが職場環境に不満を持っている場合は、その懸念に耳を傾け、必要に応じて改善することを心がけてください。
メンバーは、適切なフィードバックを受け入れるリーダーの能力を高く評価するのです。
柔軟性を持って対応することに関連するスキルは次のとおりです。
- 新しいスキルを学ぶ好奇心
- 問題解決能力
- 適応性を持つ
- フィードバックを受け入れる
- メンバーの強みとスキルを認識する
- メンバーを個人として扱う人間スキル
おわりに
プロジェクトを成功させるためにはリーダーシップスキルを磨く必要があります。
優れたリーダーになるためのスキルが自分に備わっていれば、様々な場面で活躍することができます。備わっていないのであれば、仕事から身につける、もしくは自己啓発によって身につけるようにしましょう。
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