はじめに
勉強と一口に言っても、知らないことを学ぶ勉強法と試験に受かるための勉強法があります。
学校で教える勉強は、教科書を読み問題を解く答えを確認する、というものです。
この一連の動作が今でも続く勉強法でもあると思いますが、これは果たして正しい勉強法なのでしょうか?
確かに学生時代では知らないことを学ぶ勉強法はとても大切です。
しかし、教科書を読み問題を解く問題が解けない場合はできない、という壁にぶつかります。
このできないという挫折感から勉強が嫌になり、やらなくなってしまいます。
これでは本末転倒ではないでしょうか。
試験に受かるための資格対策暗記法

毎日が忙しい社会人にとって勉強する時間はとても貴重なものです。
その貴重な勉強時間を最大限活用するために資格試験がある人は資格対策暗記法をマスターして合格を勝ち取りましょう。
勉強が苦手という人でも大丈夫、この勉強法は使う人によっては強力な武器であることを証明しています。
資格対策暗記法のポイント
- 資格勉強は過去問の答えを暗記する
- 繰り返し回数をこなす
- 寝る直前に暗記し、翌朝起きてすぐに復習する
- スピードを意識して暗記する
- 勉強を習慣化する
- 資格試験の構造を理解する
それぞれ順番に解説していきます。
資格勉強は過去問の答えを暗記する
忙しい社会人が効率的に資格取得のための正しい勉強法は、
- 過去問の答えを見る
- 問題を見る
- 参考書を読む
このように進めます。
この時意識することは、理解するのではなく答えを憶えるということです。
人間は問題を理解して、記憶を定着させるためには時間がかかります。
このやり方は理解する順序を、あえて変えています。
従来のやり方は、参考書を読みながら問題を理解し、記憶を定着させるといった、理解することと記憶することを同時並行に行います。
資格対策暗記法では、まずは記憶することを優先し、理解することを後回しにしています。
問題は解かず、理解しようとしないで答えだけを見るのです。
繰り返し回数をこなす
一般的に人間は理解しない記憶は定着させないため、すぐに忘れてしまいます。
しかし、ここで忘れることを恐れてはいけません。
人間は忘れる生き物だということは、エビングハウスの忘却曲線でも示されています。

エビングハウスの忘却曲線を簡単に説明すると、人間は勉強した20分後に42%忘れ、1時間後には56%、さらに1日後には74%忘れるというものです。
このエビングハウスの忘却曲線を理解し、人間は忘れる生き物だから暗記は忘れないための手段であり、憶えたことを忘れるから必要なんだと割り切って考えを切り替えましょう。
長い時間で勉強して記憶するのではなく短い時間で回数を重ねる勉強により記憶していくのです。
これが記憶を定着させるための絶対公式であり、忘れる量を上回る情報を頭に入れていけばよいのです。
寝る直前に暗記し、翌朝起きてすぐに復習する
この勉強法では、過去問の答えを暗記するところから始まるのですが、その暗記に関しては、人にもよりますが、夜に寝る前が一番記憶しやすいため、寝る直前こそが記憶のゴールデンタイムなのです。
このため、勉強をしていくなかでも、寝る前に暗記する時間を設けて、集中して暗記することで、頭の中に記憶させるのです。
そして、翌朝起きたら、まず前日の復習をします。
記憶は寝てる間に定着しますが、記憶の流出を防ぐために朝目が覚めたらすぐに前日の復習をすることで記憶の定着を促します。
暗記はインプットとアウトプットを繰り返すことが大事です。
夜は答えを覚える問題を見る→翌朝には問題を見る答えを思い出す、これを繰り返すことで、答えを憶えながら問題も憶えることができます。
スピードを意識して暗記する
極端な話、暗記さえできればどんな試験でも合格できるものです。
どんな試験にも過去問があり、今回の資格対策暗記法を実践するための最善の方法は、過去問を使った速読です。
なぜ速読なのかというと、暗記は憶えているか憶えていないかの二択であり、問題を見て答えがパッと出てこなければ憶えていないということで、憶えていないのであればまた答えを憶えればいいのです。
時間を使って問題とにらめっこすることに意味はありません。
試験とは究極のアウトプットの場だと認識しましょう。
時間制限がある試験では最後までたどり着けないという事態を防ぐため、そして余裕を持って試験を終えるためにも、普段からスピードを意識することが重要なのです。
勉強を習慣化する
スピードと暗記の両方を効率良くする秘訣として、朝晩10分トレーニングを実施しましょう。
これは、就寝前の10分で記憶した内容を、起床後の10分で思い出す、ということを毎日習慣化するのです。
これを続けることで、資格試験記憶法はより強固なものになります。
繰り返すことで記憶は定着し、思い出す(アウトプット)を繰り返すことで忘れない記憶になっていきます。
資格試験の構造を理解する
資格試験における過去問や問題集を繰り返していると、試験の傾向が見えてくると思います。
試験と名のつくものには法則が存在し、おおよそ出題傾向としては以下が一般的です。
一般的な出題傾向
- 基礎問題:60%
- 応用問題:30%
- 難関問題:10%
試験とは合格を目指すもので、満点をとる必要はありません。
忙しい社会人にとって時間は貴重なものだと認識し、基礎問題60%を取ることを意識しましょう。
勉強にはドーパミンが必要
一般的に、勉強をはかどらせるためには、ドーパミンが必要と言われています。
ドーパミンとは脳内の神経伝達物質のひとつで快感を生み出す作用があることで知られています。
人間の脳はドーパミンが分泌されたときの状態を克明に記憶し、その快感を改善しようとします。
勉強しているときに、問題が解けたから楽しい、という感情が生まれるとドーパミンが分泌されその時の記憶が定着しやすくなります。
そのためにも時間のかかる難問ではなく、理解しやすい基礎を集中的に勉強することで、脳に快感を覚えさせます。
基礎を繰り返すことで応用も自然と解けるようになるので、少しずつできる範囲を広げていきましょう。
おわりに
合理的に、そして科学的な記憶法について紹介しました。
忙しい社会人であれば特に効率的な資格の勉強法を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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