年齢に関係なく記憶力を高める方法と考え方

年齢に関係なく記憶力を高める方法と考え方 勉強法
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世の中には、人間に生まれつき頭の良い悪いがあるように、記憶力の良い悪いも生まれつきだと悲観し、勉強も投げやりにしている人が意外に多いとのことです。

そもそも、記憶力の良し悪しは決して生まれつきのものではないので、悲観する必要などまったくありません。

自分は記憶力が悪いと信じているのであれば、この難解な日本語という言語をいとも簡単に記憶することができたと思いますか?

自分でも気がつかずに、きわめて合理的で、しかも科学的な記憶術によって日本語をマスターしたのです。

その方法を解明し、身につけさえすれば、記憶力がないことを嘆く必要はなくなるはずです。

記憶には法則がある

記憶の法則がある

記憶には記憶の法則があります。

その基本法則を十分身につけたうえで物事を憶えれば、勉強の能率もあがるし、あとあとまで、忘れずに頭の中にしっかりと刻みこまれますから、成績もぐんぐん上昇してきます。

当然のことかもしれませんが、私たちは知らずしらずのうちに、記憶術の原理を使い、具体的な方法を実践することによって、苦労することなく日本語を憶えてきたことになるのです。

これほどすばらしい記憶術を、勉強に応用しない手はありません。

勉強に取り入れれば、勉強の能率は何倍にも上がるのです。

「憶えられる」と自分に言い聞かせることで記憶力が増える

よく「私は記憶力が悪いから」と言う人がいます。

そう言う人に、「なぜ、記憶力が悪いと思うのですか?」と聞くと、「いや、数字に弱くて、なかなか覚えられないんです」とか「人の名前と顔が一致しないんです」とか、いろいろなの答えが返ってきます。

もちろん、数字に弱いから記憶力が悪いということにはなりませんし、名前が憶えられなくても、記憶能力が低いわけではありません。

人間は生まれつき、数・文章・名前などの直接記憶は、個人間で差異があるもので、そのひとつが強くても、すべてに強いというわけではありません。

逆に、あるひとつに弱いからといって、すべてがダメだとは言えないのです。

記憶できるのだと自信を持つこと

その差異は訓練によって、どうにでもなるものです。

記憶にとって最も大切なことは、記憶できるのだと自信をもつことです。

自信がないと、脳細胞の活動に抑制がかかり、細胞活動が低下して、記憶力が鈍くなることは生理学でも証明されています。

これを心理学では、抑制効果と呼んでいますが、自信がない→脳活動が抑えられる→憶えられない→自信がさらになくなる、という悪循環に陥っていくわけです。

まず自信をもつことによって、抑制効果を好循環に変えていくことが記憶術の出発点になります。

子どものころに憶えた童謡なんかは何気に口ずさんだり、友人や知人の名前は、忘れようとしても忘れられませんね。

「憶えられる」と決めこんでいるから、それらは、何の抵抗もなく記憶にとどめられているのです。

興味を持つことは記憶力を高める増進剤になる

興味を持つことは記憶力を高める増進剤になる

例えば、名前が覚えられないという人が、好きなタレントの名前をパッと口にするのも決して珍しいことではありません。

英単語を憶えられないと悩んでいるはずの人が、洋楽の曲の詞を英語でスラスラと言えたりすることもあります。

興味・関心のあることは簡単に記憶できる

人間は、興味や関心のあることは難なく憶えてしまうものなのです。

小学生は学校へ行く途中の店の名前をすべて憶えていたりします。

これは、脳が若々しく活動しているということもありますが、それ以上に、子供たちが好奇心に満ちあふれているからです。

これとは逆に、サラリーマンが通勤電車からの風景をまるで憶えていないのは、興味をもって眺めていないからでしょう。

老人の記憶力が低下するのは、人生に対して興味を失ってくるからだとも言われています。

憶えるのには、興味をかきたてることが先決です。

アメリカのオープン・プラン・スクールの小学校では、学年制を廃して教室の壁を移動可能にし、さらに机までも追放したところもあります。

そして、子どもが自分でプランをたてて勉強するシステムを導入した結果、子どもたちは興味のあるものを自分にあった方法で勉強しはじめ、理解力と同時に、記憶力もグンと高まったそうです。

また、海外へ行くのに日本にいるときは英語にまったく興味のなかった人が、生活に必要になることから英語学校に通いはじめ、その学校がおもしろくなって、英語に興味をもちはじめ、いまでは一通り話せるまでになったという話もあります。

興味がなかったり嫌いなら身近な専門家に相談してみる

興味が記憶の源泉だとは言うものの、嫌いな科目に興味をもつということは難しいと感じる人も多いと思います。

しかし、興味がない、おもしろくない、嫌いだ、という原因は意外とつまらないところにあるものです。

そんなときは、その科目を担当している先生のところに相談してみましょう。

なぜなら、その科目を担当している先生は、自分の担当科目を教えることを一生の仕事にしているため、自分を引きつけて離さないなにかを感じているはずだからです。

話している中で、今まで自分が気づかなかった意外なおもしろさや魅力を発見でき、それが興味につながることもあると思います。

こうして、ちょっとした興味を抱くと、それが食事のまえの食欲増進剤のような働きをし、知識欲をグンと上げるのです。

ちょっとしたきっかけでつかんだ、ひとつの興味が突破口になって、「好きこそものの上手なれ」の格言にもあるように、砂が水を吸い込むように、知識を吸収し、記憶量を高めていくのです。

記憶力の向上は意識を集中と感動体験が重要

記憶力の向上は意識を集中と感動体験が重要

心理学では、意識の広がりを意識野と呼び、よく舞台にたとえます。

周囲に行くほどに暗くなっていく舞台の中で、一点だけ演技者のいる位置にスポットライトが当たっています。

意識野のなかでも、このように、意識が特にはっきりしている部分を意識の焦点と言います。

この意識の焦点に記憶したいものを合わせると、記憶の痕跡として残りやすくなるとされています。

試験勉強などでも、憶えたい内容にポイントを絞って、意識を集中してスポットライトでも浴びせるように、そこに焦点を結ぶことが大切です。

「憶えなくてはいけない」と心に呼びかけて憶える

客や上司、先輩などの大切な人の名前を覚えることができますよね。

これは、相手に失礼があってはいけないと、自分に「憶えなくてはいけない」と言い聞かせ、憶えようと懸命に意図するからです。

意図とは、ある方向に向けられた心的緊張の状態のことですが、緊張感に裏打ちされてこそ、記憶が促されるのです。

緊張が意図を生み、それが記憶につながるというわけです。

憶えたいことは、ただ漫然と憶えるのではなく、どうしても憶えなくてはいけないと心に呼びかけて憶えることが、簡単には忘れない秘訣になります。

感動の伴った記憶は忘れにくい

記憶作用は脳の働きに強い関係をもっています。

いくつかの同じようなものが並列していて、なかにひとつだけまるで異質のものがはさまっていると、それだけが他と分離して目立つことを、心理学では 凝離効果と呼びますが、感動は凝離効果をつくりだして、記憶しやすくする効用があるわけです。

このように、憶えたいことを感動化してみるのも、記憶法の基本のひとつです。

例えば、図形の問題を解く場合でも無感情な図形だなどと考えたりしないで、その図形の美しさに心をとめ、その図形が光を放ったり、極彩色に塗られた光景を想像しながら解答をつくると、その解き方は、図形の美しさから受ける感動とともに、長く記憶にとどめることができるでしょう。

おわりに

記憶が苦手だと思っていたとしても、考え方を変えていくだけで、苦手を克服できます。

さらには得意になっていき、記憶力が高まることで勉強も楽しくなります。

最初から決めつけずに、少しずつでもマインドチェンジすることで記憶力を高めて得意にしていきましょう。

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