ビジネスにおいて問題を解決できずに困っている、行き詰まりを感じる、といった悩みを抱えることは誰しもが経験しているのではないでしょうか。
解決する手段や答えは自分自身の中にあるものです。
これを引き出すのがコーチングであり、冷静に、客観的に自分に問いかけ、分析し、自分を見つめ直すことで、良い方向に導くことが、セルフコーチングです。
どのようなときでもセルフコーチングを行うことができる
セルフコーチングとは、コーチがいないので仕方なくやるわけではありません。
また、自分でやるからプライベートだというわけでもなく、ビジネスにおけるコーチングとしても当然ですが可能です。
セルフコーチングのメリット・デメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
メリット
・雑念が入りにくい
・いつでもできる
デメリット
・新たな見方をしにくい
・客観性を保ったりするのが難しい
状況に合わせて適切なやり方をしましょう。
コーチングとセルフコーチングの問題点と解決方法
職場で行うコーチングでは、評価への影響や、漏えいの懸念などがどうしても入ってしまうものです。
また、時間がとりにくい、コーチのスキルに結果が左右されるといったことも問題として挙げられます。
一方で、セルフコーチングの場合は、客観的な見方や、新たな視点といったものが難しいところです。
また、自分のことは分かっているというつもりになって、先入観から抜け出せなかったりします。
これをカバーするためには、意識して、本当にそうか、別の見方はできないか、と深く考えることが必要です。
全て自分で考えようとせず、人に相談して意見を聞いてもいいですね。
セルフコーチングを始めるきっかけは意欲があるとき
![セルフコーチングを始めるきっかけは意欲があるとき](https://life-0123.com/wp-content/uploads/2022/04/life-g45af0f08a_1280-800x533.jpg)
セルフコーチングは、自分を磨こう、成長しようという意欲があれば、いつでも始められます。
職場が変わった、昇進した、といったことはどれもよい機会ですし、行き詰まりを感じ、次に進みたくなったというだけでも、よいですね。
うつ状態のときはセルフコーチングはやめておく
ただし、セルフコーチングは、冷静に、合理的に物事を考え、分析することが求められますので、うつ状態になっているようなときは、やめた方が良いでしょう。
うつ状態のときには、何を考えても悲観的になりがちで、新たな見方や合理的な考え方ができず、出口のない思考回路をただぐるぐる回りかねるだけになってしまいかねません。
このような状態では、セルフコーチングで良い結果を出すことは難しいのです。
成長したいと思っているときが成果を挙げやすい
コーチングで成果を挙げるために最も重要なのは、本人が成長したいという気持ちになっていることです。
昇格した、部下ができた、といったポジティブなものであっても良いし、仕事で失敗が続いた、閉塞感を感じている、といった危機感がきっかけになっても問題ありません。
始めるときには、何となく考えてみる、といった曖昧なやり方では効果が期待できません。
始めるということをはっきり決め、スケジュールも立てて取り組むことが大切です。
セルフコーチングで自分の中にある解決策を引き出す
コーチングとは、どこか別のところにある答えを探すということではありません。
人は誰でも、自分の中に現状を変えて問題を乗り越える力を持っており、それに気づいていないだけなのです。
その解決策を見つけて、引き出すのがコーチングであり、1人でのセルフコーチングをやる場合であっても同じです。
解決策は人によって違うもの
セルフコーチングにおける解決策とその見つけ方は同じではなく、人によって違うというところも、コーチングと同じです。
決められた見つけ方があるわけではないので、自力で探ることが必要になります。
日々の業務を進めながら、同時進行で行うというところも、コーチングと同じです。
自分で日々を振り返り、自分との対話を繰り返しながら、解決策を探っていくのです。
なお、セルフコーチングは、既に起こってしまった具体的な問題を解決する手段ではありません。
現状を打開し、自分を成長させる手段として考えるようにしましょう。
セルフコーチングの手順
![セルフコーチングの手順](https://life-0123.com/wp-content/uploads/2022/04/sense-gcc53b1079_1280-800x533.jpg)
セルフコーチングの第一歩は、自分をよく知ることです。
今までしてきたこと、感じたことなどを振り返り、自分はどのようなタイプか、何ができるのか、改めてよく考えてみることが大切です。
そして、考えたことをもとに具体的な目標を立て、それを実現するための行動計画を考えます。
これらを具体的に設定することが大切で、目標については、達成できた姿が明確に描けるようにしましょう。
わかっているからこそ、自分をしっかり見つめ直す
自分のことなら分かっているからといって自己を見つめ直すことを簡単に終わらせないようにしましょう。
達成できた目標、やりがいを感じたこと、得意なこと、どのような場面で何を感じた、などを書き出して分析し、冷静に自分を見つめ直すことが大切です。
特に、悪い面については、自分でも認めたくない気持ちや、思い込みなどがあるのが普通です。
事実をベースに考えてみましょう。
セルフコーチングで成功させるためには自分に傾聴する
セルフコーチングでは、自己認識においても、実行しながらフィードバックするときにも、過去を見直すことが大切です。
そして、自分との対話を繰り返しながら目標を立て、その実現に向けて取り組むようにしましょう。
人の意見や評価に左右されてはいけませんが、参考として、周囲の人の話を聞くのも有効な手段になります。
自分で傾聴するときは立場を使い分ける
傾聴とは、相手の伝えたいことを理解しようと、真剣に耳を傾けることです。
一般的な対話と違い、相づちを打ったり、話を引き出すための問いかけを挟みながら、辛抱強く聞き役に徹します。
自分で傾聴をするときには、コーチングをする側とコーチングされる側の立場を使い分けるようにしましょう。
漠然と考えるのではなく、自分に質問を投げかけるようにします。
まとめ
セルフコーチングはスキルアップの手段のひとつです。
自分のことは分かっていると思いがちですが、深く、正しく理解はしていないものですね。
じっくりと自分を見つめ直し、自問自答を繰り返しながら、自身の中にある最良のものを引き出してみましょう。
冷静に、合理的に考えること、そして自分の可能性を信じることが大切です。
また、コーチに求められる承認力や傾聴力、理解力といったスキルも、同じように必要です。
自分でやるから簡略しても効果が出ないので真剣に取り組みましょう。
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