今、人類が直面している大きな危機を挙げよと言われたら、ほとんどの人が環境と答えると思います。気候変動について考えるとき、個人的にどのように感じるでしょうか？多くの人は、自然が避けられないような災害に近づいているのではないかという不安や恐怖に支配されます。また、落ち込んだり、無力感を感じたり、疲労を感じたりするかもしれません。
しかし、この危機を振り返れば、明らかに恐怖は解決につながらないものです。創造性が必要であり、恐怖は創造的なアイディアの動機付けにはなりません。この危機を取り巻くネガティブな感情が混在していることは、どのような危機においても役に立たないのです。問題のレベルではなく、解決策のレベルから行動することが重要なのです。
ソリューションのレベルは本質の一部である
求めているのはシンプルな感覚です。「大丈夫。どうすればいいのかわかっている」この感覚に到達するのは、自分の意識の中で起こることです。なぜなら、すべての解決策は意識の中で生じるからです。思考、衝動、感覚、感情で満たされたアクティブなマインドは、明確な意識がなければ、ごちゃごちゃしています。明晰さとは、思考や衝動のことではありません。それは、より深い意識の状態であると同時に、よりシンプルなものでもあります。
アクティブなマインドから一歩離れて、穏やかで平和で静かな意識の状態を見つけるのです。しかし、私たちが本当に求めているのは、内なる落ち着きと静寂以上のものを必要とする、解決策のレベルなのです。解決策のレベルは、人間の本質の一部として、人間の意識の中に設計されています。
自分の本質を信じる
自分の本質を信じることが先決ですが、そのためにはどうしたらいいのでしょうか。経験上、人間の本性は両極に分かれています。私たちは、ある極（創造的、愛情深い、知的、ポジティブ）とその反対（利己的、恐れ、敵対的、不安、ネガティブ）の間を行き来しています。人間の本性に頼ることは、環境危機のような憂慮すべき事態の解決策を見出すための最も信頼できない、当てにならない方法のように思われますが、方法はあります。
自分自身の現実を創るように生きる
量子物理学の最も深い発見があります。自然は私たちが投げかけた疑問や問題に応えてくれます。無限の可能性の源である量子場は、純粋な可能性である波紋の重なりから物理的な現実を生み出しています。
人間の本質も同じです。それは一種のフィードバックループで、自分が経験した意識の状態を鏡のように映し出してくれるのです。
自分の創造性の核心は内側にある
この深い考えを一旦吸収すると、とても強力な何かに気づきます。自分は自分自身の現実の中心に立つ共同創造者なのです。自分の創造性の核心は自分の内側にあるのです。
共同創造者のように生きれば、人生はより魅力的になります。一方、外的要因に振り回される犠牲者のように生きれば、人生は縮小し、閉鎖的になります。共同創造者のように生きるということは、「外」にある自然と「内」にある人間の本質と自分を一致させるということです。
自然界と調和した生き方をするかどうか選択できる
誰にでも影響する分離の長い伝統があります。見た目で判断すると、私たちは部外者です。他の生物は本能と自己保存のために行動し、ダーウィン的な競争による生死をかけた戦いに巻き込まれています。人類はとっくの昔に、この自動的な枠組みの外に出ています。
私たちは、自然と共に生きることも、そうでないことも、自分の意志で選択することができるのです。同時に、自分の中にある創造的な知性の貯蔵庫を利用することもできますし、利用しないこともできます。
創造的な知性を取り入れる
私たちの選択の歴史がどんなに悪く見えようとも、そして環境に関して言えば、私たちの選択は破壊的で無謀、無頓着に見えますが、ひとつの基本的な真実は何も変わりません。創造的な知性の流れは常に存在しているのです。体のすべての細胞は、1秒間に何千もの選択を行い、生き残るために膨大な知性と創造性を発揮しているのです。これは細胞にとって大きな挑戦ではなく、日常的に存在する事実なのです。
作ったものは元に戻すことができる
このことは、私たちに大きな気づきをもたらしてくれます。人生における創造的な知性は、自らブロックしてしまうために、それをサポートすることができないのです。絶望を含め、危機を解決できない、あるいは問題のレベルで生きていることに理由はないのです。
これらのことはすべて閉塞感であり、最終的には、現実の共同創造者である私たちが、自分たちが置かれている状況を作り出したのです。作ったものは何でも元に戻すことができます。これが、気候変動やあらゆる危機を解決するために必要な、最後の大きな気づきです。
3つの洞察
- まず、自分は共同創造者であり、創造的知性の流れから生まれる無限の可能性を授かっていることを知ります。
- 次に、創造的知性の失敗は、自分が作り出したブロックが原因であることを認識することです。
- そして最後に、自分の創造的な知性を阻むどんな選択も、解き放つことができるのだということに気づきます。
この3つの洞察は、気候変動問題だけでなく、人生のあらゆる場面で、解決策を見出す生き方への道筋を示すものです。洞察とは日常的なアイディアとは違います。自分が何者で、なぜここにいるのかという核となるビジョンの一部なのです。それは、目的と意味、そして未来に立ち向かうための安心感を与えてくれます。
3つの洞察を振り返りながら、最も深い意識に影響を与えるようにしてください。活発な心は、疑いや懐疑を呼び起こすでしょう。そんなときは、自分の疑念に反論しようとはしないでください。その代わり、自分を中心に据え、リラックスし、シンプルな意識の状態になりましょう。
意識はその性質上、単純です。あらゆる可能性を内包しているからこそ、最高の自信と自立性を持っているのです。これらの資質が日常生活の一部となればなるほど、創造的知性に近づいていきます。自然の中で、あるいは自分自身の自然とともに生きるには、これ以上の方法はありません。
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