リーディング問題のPart5,6は通称RC(Reading Comprehension Part)と呼ばれています。
Part5には短文の穴埋め問題で、Part6では文章の穴埋め問題になります。
TOEICの基本的な文法の概念を直接聞かれることはありませんが、空欄に入れる正しい単語を選択するには、ある程度文法を知っている必要があります。
ですから、TOEICテストを受ける前に英文法を勉強する必要があります。
Part5 短文の穴埋め問題(40問)
Part5では、各文章に空欄があります。
4つの選択肢の中から正しい答えを選ぶ必要があります。
文法的に正しく、各文章に適した答えを選択する必要があります。
全40問で文法と語彙が試されるので、重要語彙を暗記し、文法練習をよくしておくことがポイントです。
また、過去問を何度も解くことで、テストに慣れ、限られた時間の中でテストをこなせるようにしましょう。
文法的なトピックとしては、以下のようなものがあります。
品詞
各単語を定義する能力が必要です。
名詞、動詞、形容詞、副詞のいずれであるかは、接頭辞から判断することができます。
そして、文法的に正しい文章にするために空欄を埋める必要があります。
また、各文や複文の品詞を分析し、分割する必要があります。
出来るだけ素早く行う必要があります。
可算名詞+不可算名詞
名詞には可算名詞と不可算名詞があり、それぞれ単数形と複数形があることを理解しましょう。
単数形はaやanなどの決定詞があり、複数形は決定詞がない場合があります。
代名詞
代名詞は、he, him, himself など、前に言った名詞を呼び捨てにしない場合に使います。
それぞれの単語を正しく使うには、いつ使うかを知っておく必要があります。
前置詞
in, on, at などのように、物の位置を伝えるために使われます。
場所、時間、人…と使い分けが必要です。
また、それぞれの単語の意味も知っておく必要があります。
接続詞
単語、フレーズ、従属節をつなげて、それらの関係を表すのに使われます。
各単語の意味を知る以外に、文全体の関係を気にしなければ、論理的な文にならないです。
文は論理的、合理的、論証的、あるいは省略可能なものにすることができます。
Part6:文章の穴埋め問題(12問)
Part6では、文章の黒い部分を埋めなければなりません。
文章は、ビジネスレター、告知、広告、ビジネス記事、証明書などです。
全部で4つの文章があります。
各テキストには3つの黒いスペースがあり、4つの選択肢があります。
Part6では、文法と語彙が試されます。
このパートは、空欄を埋めるために文章全体を理解しなければならないPart5とは少し違います。
文章の趣旨を正しく理解していれば、文章を読むだけで全問解答できることもあります。
文法問題の勉強法
Part5とPart6には時間制限はありませんが、Part5とPart6は全部で52問(Part5:100~140番、Part6:141~152番の12問)です。
25分、もしくは2問につき1分で終わらせ、最後の復習をする時間を十分に確保することが必要です。
これらのパートでは、練習をあまりしていないため、良いスコアが取れない人が多いかもしれません。
文章を正しく分析できず、構造を誤解している可能性があります。
過去問を最低15~20回やって、テストに慣れておくといいでしょう。
練習をすればするほど、早く解答できるようになります。
この練習はやがて自分のスキルになり、最終的に効率よく時間管理ができるようになります。
練習を重ねると、よく出てくる構文や文、語彙を覚えることができ、次回はより短時間でテストを終えることができます。
ただし、これらのパートを完璧にこなすには、文法的なスキルと共に語彙的なスキルも必要です。
Part5とPart6の攻略法
Part5とPart6の問題を20~30秒で答えるにはどうしたらいいか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
多くの受験者は、問題を2周することが有効だと考えています。
1週目では、できるだけ多くの問題に、できるだけ早く答えるようにします。難しい問題や時間のかかる問題はスキップします。
2周目では、1周目に飛ばした問題に戻り、がんばって解いていきます。20~30秒以上迷った問題は、自分の推測で解き、次に進みます。
しかし、どの問題を飛ばせばいいのか、どうやって判断すればいいのでしょうか?
2種類の問題が出題される
Part5とPart6では、大きく分けて語彙問題と文法問題の2種類の問題が出題されます。
語彙問題 … 単語の意味や使われ方についての知識を問う問題
文法問題 … 文法の知識を問う問題
文法問題は、語彙問題と違って、同じ単語が異なる形で出題されることが多いため、重要な単語をすべて理解していなくても解答することができます。
このため、語彙の問題に行き詰まったら、推測して先に進むようにしましょう。
しかし、文法に特化した問題で行き詰まった場合は、周囲の単語を使って答えを導き出すようにしましょう。
おわりに
TOEICのリーディングテストでいつも焦ってしまう人も多いと思います。
ほとんどの受験者は、たった75分間で100問も解かなければならないことに圧倒されているのです。
Part7の読解問題に時間をかけるために、Part5とPart6をいかに早く正確に解答できるかがポイントになります。
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