どんな人でも一度は反芻し考えすぎてしまうものです。
なぜかというと、人間には物事を知り、自分がコントロールしていると感じたいという抑えがたい欲求があるからです。
予期せぬ驚きや困難を避けようと、念入りに準備をするのです。
考えすぎの悪循環から抜け出す
しかし、人生には無限の試練がつきものです。
モグラたたきのように、1つの問題が解決すると、また別の問題が出てくるのです。
人間が限りなく答えを求めるのは、問題が起こる前にそれを克服し、確かな手ごたえを感じようとするためです。
しかし、大したことがないような出来事であっても、慢性的に何時間も考え込んでいると、精神的エネルギーの最善の使い方ではなく、最終的には不安な思考に変わってしまう可能性があるのです。
考えすぎてしまうという病気はありませんが、慢性的な考えすぎは不安障害やうつ病の症状と関係があると言われています。
また、問題解決能力、気分、睡眠の質にも支障をきたす可能性があります。
もし、考えすぎを止める方法が見つからない場合は、以下の方法を取り入れて、悪循環から抜け出しましょう。
自分の思考に気づき、コントロールする
誰もが毎日数多くの思考を持って生活しています。
そのほとんどは、勝手に頭の中に飛び込んでくるようなものです。
人生を豊かにするものもあれば、破壊的で心の健康に影響を与えるものもあります。
心に留めておくことを選んだものは、その人の幸福に大きく影響すると言われています。
どんな考えが自分の中に入ってくるかを意識し、自分に役立たない考え(嫉妬、怒り、憎しみなどの反芻)を手放すことを意識的に決断することは、自分の力で対応できることです。
どんな考えが自分の心を満たしているかをまず認識することで、考え過ぎを事前に止め、恐怖やストレスの感覚につながるネガティブな考えを避けることができます。
完璧主義をやめる
完璧主義には、考えすぎや心配性という副次的な要素が付き物です。
うまくいったことすべてに目を向けるのではなく、完璧にできなかった0.01パーセントに何倍も集中し、それを完璧にするまで繰り返すのです。
ほとんどの場合、完璧ということは存在しないので、幻想を追いかけてしまっているのです。
誤った考えに固執することは、心理的苦痛をもたらす可能性があります。
完璧を求めず、自分に優しくすることを習慣にし、自分自身や他人との関係を良くするために、自己ベストを受け入れましょう。
事実に目を向ける
状況や人に関する事実に焦点を当てることで、物事をありのままに見ることができます。
漠然とした思い込みにとらわれることもなく、精神的なエネルギーも節約できます。
事実がわからなければ、教えてもらいましょう。
客観的でいることで、より良い決断ができ、問題解決も容易になる傾向があります。
将来起こることを予測しすぎない
将来起こるかもしれないことに注意を向けるのは、生産的ではありません。
未来はすぐにやってきますし、そのとき、それが自分の人生に何をもたらすかを知ることができるのです。
家族との休暇を計画する、老後のためにお金を貯めるなど、無理のない範囲で将来の計画を立てることができます。
しかし、現実には、どんなに計画を立てても、実際にそうなってみるまで、何かがどうなるかを本当に知ることはできないのです。
他人の考えを借りる
自分の考えで頭の中がぐるぐる回っているのなら、友人、家族、同僚、プロのセラピストなど、誰かから新しい考えをもらって、頭の中から抜け出し、強迫観念を取り除く手助けをしてもらうようにしましょう。
身体と心に必要なものを摂る
十分な栄養と睡眠がとれていないときに、特に難しい決断をしようとしたことがある人は、それがどれほど難しく感じられるかを知っています。
小さな決断や思考も、心と体に必要なものが不足していると、より難しくなり、時には長引くこともあります。
決断を下す前、新しいプロジェクトに取りかかる前、難しい話をする前、精神的なエネルギーを必要とすることをする前に、睡眠、栄養、水分補給、運動の面で問題を抱えていないか、簡単にチェックしてみましょう。
考えていることを書き出す
思考のループから抜け出せないと感じたら、その思考を頭の中から取り出して、パソコンの画面や紙に書き出してみましょう。
書き出された自分の考えを見ることで、より早く整理し、意味を理解し、過去に進むことができるようになります。
定期的に表現力豊かな文章を書くことで、気分が落ち着いてくるものです。
ハッピーエンドをイメージする
ポジティブな気持ちやハッピーな気持ちのときは、考えすぎることが少なくなります。
多くの場合、考えすぎてしまうのは、問題やネガティブな状況を認識したときです。
しかし、もし自分の認識が正確でなかったらどうでしょうか。
あるいは、もしそうであったとしても、それは物語の一部分であり、最終的な結果ではないとしたらどうでしょうか。
不必要に考えすぎて心配やストレスを感じるよりも、ポジティブな結果を思い描くことが、心を豊かにしてくれるものです。
これは、未来を予測するために何時間も費やすべきだということではありません。
ただ、ポジティブに考え、すべてがうまくいくことをイメージすればいいということです。
そうしたら、思考を解放し、この自己成長の機会を信じるようにしましょう。
おわりに
考えすぎを止める方法は、一見難しそうに見えますが、練習が必要なので、落ち着いて取り組みましょう。
考えすぎてしまったときは、これらの方法を試してみて、自分にどのように作用するかを見てみましょう。
結果が出るまで、何度か試してみる必要があるかもしれませんが、それでいいのです。
習慣を断ち切り、形成するには時間がかかるものです。
自分が考えていることは自分でコントロールできるのです。
希望を感じるようにしましょう。
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