【キャリアパス】社内での目標を達成するまでの道筋

【キャリアパス】社内での目標を達成するまでの道筋 ビジネススキル
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キャリアパスにはさまざまな形態がありますが、その目的はメンバーが会社とともに成長すること、メンバーにとって開かれた議論と将来のキャリア開発プランを立てるための場を設けることです。キャリアパスを作成することは、メンバーのキャリア目標、仕事への満足度、生活を重視していることを示すと同時に、前向きで協力的な企業文化を確保することになります。

キャリアパスの利点、効率的なミーティングの準備と実施方法、避けるべき問題について、説明します。

キャリアパスの重要性

キャリアプランの重要性
キャリアパスの重要性

キャリアパスは、会社が個人的にもプロフェッショナルとしても、社員の成長を手助けしたいと考えていることを示すものです。また、社員のキャリアゴールと会社のミッションを一致させたり、両者の相違点を明らかにしたりすることもできます。

キャリアパスは、とても有効になるものです。メンバーの成長・発達のニーズと、組織が提供できる支援に焦点を当て、メンバーがキャリアアップの機会を得られるようにします。

キャリアパスを作成する方法

メンバーと一緒にキャリアプランを作成する方法
キャリアパスを作成する方法

キャリアパスの作成を効果的に進めるには、社内外を活用するなどさまざまな方法があります。社外での研修だけでなく、社内で実施した方がより効果的で、メンバーの満足度も高くなることもあります。

1.キャリアパスを作成する前に

まず、面談の準備をする際に、メンバーを対等なパートナーとして参加させるようにします。会社でのキャリアパスを話し合うために面談したい、とメンバーと伝えます。面談の意図が明確であり、双方にとって前向きな機会であることを確認します。

成長・発展のための選択肢や、会社でのキャリアの展開について、あらかじめ考えておいてもらうようにします。このため、事前にいくつかの質問を提示し、面談を誘導し、ブレインストーミングや準備の手助けをするのも効果的です。

また、フォローアップにおいて相手の考えを引き出すような質問をしましょう。以下にいくつかの例を挙げますので、活用してもいいと思います。

  • 今年中に成し遂げたいことは何か?
  • 実施したい、拡大したい、または参加したいプロジェクトはあるか?
  • 現在担当している業務の中で、リソースや教育を追加することで効果が得られそうなものはあるか?
  • 3年以内に達成したい仕事上の目標やキャリアアップの目標は何か?
  • あなたがこれらの目標を達成するために、会社はどのように支援できるか?

メンバーが回答を準備している間に、リーダーはメンバーが自分のキャリアパスを確実に前進させるために何ができるかを提案する準備をしておく必要があります。メンバーが専門的な仕事やキャリアアップの目標を達成できるように、組織がどのようなリソースやサポートを提供できるかを判断します。

2.キャリアパス面談の内容について

メンバーとのキャリアパス面談では、質問の内容を参考にしながら、メンバーと一緒にキャリアパス計画を検討します。このとき、メンバーには他にも相談したいことがあるかもしれないので、柔軟に対応しましょう。

リーダーとしての仕事として、メンタリングや特定のスキルに関するコーチングなど、メンバーが利用できる選択肢をすべて把握しておくことです。対象メンバーのために存在するすべてのトレーニングと能力開発の選択肢を認識しましょう。研修を受ければある程度は知識や能力がつくと考えていることが多いので、利用可能な研修が何なのかを共有するようにしましょう。

3.キャリアパス面談を終えた後に実施すること

キャリアパスが完成したら、いよいよ行動に移していきます。最良の計画はフォロースルーの責任をメンバーがしっかり認識していることです。そうしないと、メンバーが能力開発できなかった場合、その責任をリーダーに押し付けることになり、関係者全員にとって逆効果になります。

リーダーは、メンバーをある方向に導くことはできても、メンバーのために仕事をすることはできないのです。

キャリアパスで避けるべき問題について

キャリアプランでの避けるべき問題
キャリアパスで避けるべき問題について

効果的なキャリアプランの妨げとなる問題や、過程において避けたいことを以下に紹介します。

約束事を作らない

会社が研修やその他の利益を提供すると約束して、特定の結果を保証したり、メンバーと確約しないように注意しましょう。

できる限り協力するが、会社の成長、経済状況、優先順位、目標が、メンバーの希望する成長経路、昇進、キャリア目標に影響することを伝えるのが最善です。

何事も保証はできないので、柔軟に対応する余地を残しておくようにしましょう。

メンバーが自主的に実行することを期待する

キャリアパスは、メンバーが主体となって実施するものです。

リーダーは、キャリアパスの推進やメンバーとの選択肢の検討、可能な限り機会の提供、メンバーのキャリアとスキルの成長・拡大のための目標を奨励することはできますが、それをメンバーに代わって行うことはできません。

メンバー自身が自分のキャリアパスに従って実行していかなければならないのです。

自分の時間を守る

メンバーの成長を支援することに専念しても、リーダーが使える時間は限られています。リーダーの役割に徹するようにしましょう。

例えば、リーダーが素晴らしい研修や先生を既に知っている場合を除き、メンバーのスキルアップのための選択肢を提供することは、リーダーの主な仕事ではありません。

メンバーを指導することに熱を入れ過ぎることで自分の時間を使いすぎてしまい、悪影響とならないように注意しましょう。

おわりに

キャリアパスを計画的に進めることで、メンバーのキャリアアップを支援し、より良い企業文化や価値のある人材を生み出すことで、会社とメンバーに貢献することができます。

キャリアパスにおけるリーダーの役割は、ガイダンスとサポートを提供することです。目標やマイルストーンを設定し、今後の手綱を握るのはメンバー自身であることを伝えるために、面談を実施しましょう。

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